本・書評 〜なぜあの人が話すと納得してしまうのか?(大森 健巳 著)
読んでいて「おぉ!!なるほど!」と思う事が多々ある本でした!
心理学的な面もあったのでとても面白い一冊です(о´∀`о)
【アウトプット】
●奪い合うのではなく、広げる
→限られた資源の中で『パイの奪い合い(ゼロサム・ゲーム)』をするのではなく、「自分と相手は一緒にパイを広げる仲間」という風に考える。
その為には今までの考え方やルールに捉われず発想の転換をする事が大切!
隣の業界や仕事・会社などと『プチ貿易』をして考え方や文化を取り入れる事により世界が大きく拡がる!!
●本当の問題を探す
→問題は『目先の衝突(環境、時間、お金)』、『プロセスの問題(構造上、スキル上)』、『人の問題(ニーズ、アイデンティティ、感情)』の3つの階層に分けて考える。
問題がどこの層で起こっているのかを見極めて、一段奥の層(目先の衝突→プロセス→人)に原因があるのでそこで解決する!
●相手とあなたのアイデンティティは何か?
→相手の「自分はこうなんだ」というアイデンティティを理解してそれに合わせた交渉の仕方をしていく!
「それを言われてしまったら、やらざるを得ない殺し文句」いわゆる『ホットボタン』を使うと相手は動きやすい!
●「シックスヒューマンニーズ」で駆動力を得る
→「シックスヒューマンニーズ(6つの人間欲求)」とはアンソニー・ロビンズがアブラハム・マズローの欲求段階説をベースとしてつくった心理モデルで、あらゆる人間には共通する6つのニーズがあると考えられている。
①安定感のニーズ
②不安定感/多様性のニーズ
③重要感のニーズ
④愛とつながりのニーズ
⑤成長のニーズ
⑥貢献のニーズ
相手の上位2つのニーズをつかむ事により相手を動かす原動力にする事が出来る!
ちなみにほとんどの人は上位2つに①か③か両者とも入っている事が多い!
●フレームコントロール
→人はフレーム(認識の枠組み)という単位で世界を認識している!
例えば『生存率50%の手術台』と『死亡率50%の手術台』があるとしてどちらで手術を受けたいか?
同じ確率ではありますが、おそらく多くの人が前者を選ぶかと思われます。
それは本能的に死を避けたいから、生存の窓からの方がよく見えるのでそちらを選ぶ!
【こんな人にオススメ】
・もっと相手と上手く仕事をしたいと思っている人
・相手を納得させて動かしたい人
・自分の枠を拡げていきたい人